マネジメント

[新版] 医療機関・介護施設のリハビリ部門管理者のための実践テキスト~部門管理に必要な7つのストーリー~

三好 貴之、細川 寛将、廣瀬 哲司、甘利 秋月

ロギカ書房 ・ 2021年6月

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概要

「リハビリ部門のマネジメントを学ぶ場がない! まずは7 つの手法を学びましょう」 私(三好)は、全国の医療機関や介護施設の経営指導を行っています。具体的には、リハビリテーションを「より効率的かつ効果的に」提供されるように現場のマネジメントシステムを考え、クライアントに提案し、最終的に「利益を出す」のが仕事です。一般的には、「経営コンサルタント」と言われており、リハビリセラピストでこのような仕事をしている人は日本でも数名しかいません。 かつて、経営者からリハビリ部門に求められていたのは、「患者や利用者へのリハビリ提供」でした。そして、リハビリ部門管理者に求められていたのは主に「教育・人材育成」でした。しかし、今ではどうでしょうか。教育・人材育成に加え、収益管理、報酬改定対応、多職種連携、多事業所連携など多岐に渡ります。さらに、診療報酬、介護報酬の基本報酬が下がっていくなか、リハビリ部門の役割は医療機関、介護施設の経営にとって非常に重要度を増しています。つまり、リハビリ部門の役割が重要になってきているということは、「リハビリ部門管理者の役割も重要」となってきているのです。さらに、リハビリ部門内では、急激なスタッフ増加やリハビリセラピストの働く価値観が多様化し、特にモチベーションマネジメントはリハビリ部門管理者にとって欠かせないマネジメントとなってきました。 しかし、残念ながら私たちリハビリ業界では、管理者を育成し、マネジメントを学ぶ土壌がまだまだ整備されていません。結局、多くのリハビリ部門管理者は、マネジメントを学ぶ場がないために「手探り状態」で日々のマネジメントに追われているのではないでしょうか。 では、リハビリ部門管理者に限らず、「マネジメント」はどのように学べば良いのでしょうか。それには大きく2 つの方法があります。第1 に、「持論から学ぶ方法」と第2 に、「理論から学ぶ方法」です。本書は、「理論」を中心にまとめました。私や他著者が、全国の医療機関や介護施設で実践している施策の根底にある「理論」を明示することで、読者の皆さんが再現性をもってリハビリ部門のマネジメント実践に取り組んでいただけるのではないかと思っております。 内容は、「外部環境」「リーダーシップ」「フォロワーシップ」「マネジメント」「教育・人材育成」「コミュニケーション」「キャリアデザイン」の7 つの手法になります。これらは、リハビリ部門のマネジメントを実践していく上で、最低限度必要なものを取り入れています。 今、時代は大きく変化しています。2020 年に始まった新型コロナウイルス感染症対策など、リハビリ部門を取り巻く環境は常に変化し、リハビリ部門管理者のマネジメント力が重要視されているのです。新版では、この時代の変革期に対応するために加筆、修正いたしました。特に、2020 年から始まった新型コロナウィルス感染症への対応や、自然災害、働き方改革やハラスメントなどを新たに追記しました。 本書の7 つの手法を1 つひとつご自身で深めていただければと思います。 ◎目次 ■第1 章 外部環境要因を知る Before story「こんなはずじゃなかった長澤PT 部長の葛藤」 1-1 はじめに 1-2 リハビリ部門管理者がマネジメントを学ぶ意義 1-3 リハビリ業界をとりまく時代の変化 1-4 過剰供給時代に向けての人材育成・キャリアデザインの重要性 After story「外部環境要因を学び経営メンバーへと認められた長澤リハ部長の変貌」 ■第2 章 リーダーシップの基礎知識 Before story「地域包括ケア病棟の松本リーダーの挫折」 2-1 リーダーシップ論の変遷とリハビリ部門への適応 2-2 各役職に求められるリーダーシップ(部長、科長・主任、リーダー) 2-3 各役職に求められるフォロワーシップ 2-4 論理的思考による部門運営のすすめ After story「リーダーシップの発揮方法を学んだ松本の改革」 ■第3 章 リーダーシップとフォロワーシップの融合 Before story「生え抜き住友主任のジェネレーションギャップ」 3-1 リーダーがフォロワーから信頼を得る3 つの要素 3-2 モチベーションリーダーシップ 3-3 フォロワーシップ 3-4 フォロワーシップとリーダーシップの融合 After story「世代間ギャップを越えるリーダーシップとフォロワーシップ」 ■第4 章 リハビリ部門のマネジメント Before story「マネジメントを知らずに受け身だった小出主任」 4-1 経営資源のマネジメント 4-2 業務マネジメント 4-3 時間マネジメント 4-4 会議マネジメント 4-5 緊急時のマネジメント After story「マネジメントによる効率化でラクになる」 ■第5 章 リハビリ部門の教育・人材育成 Before story「自分の考えを押し付けたプリセプター吉本の失敗」 5-1 臨床教育とは 5-2 3 つの能力開発 5-3 OJT とOFF-JT の有効な使い分け 5-4 セラピストのキャリア育成システム構築(新人、現職、管理職) After story「クリニカルラダーで教育を整理」 ■第6 章 リハビリ部門のコミュニケーション Before story「新任科長小坂のコミュニケーションの壁」 6-1 コミュニケーションの基礎(言語・非言語コミュニケーション) 6-2 効果的なコミュニケーション① アサーション・DESC 法 6-3 効果的なコミュニケーション② コーチング・NLP 6-4 効果的なコミュニケーションの実践 After story「コミュニケーションスキルで問題解決」 ■第7 章 リハビリ職のキャリアデザイン Before story「“一生安泰”なんてあり得ない。9 年目遠藤のキャリアデザインとの出会い」 7-1 リハビリセラピストにキャリアデザインは必要か? 7-2 キャリアデザインの活用をどう考えていくべきか 7-3 医療・介護のビジネスモデルを俯瞰する 7-4 これから求められるのはビジネスモデルへの理解 After story「セラピストとしてのキャリアデザインで社会問題を解決していく」