
概要
1995年に野中郁次郎と竹内弘高が世界に発表したThe Knowledge-Creating Company(邦題『知識創造企業』)は、情報を内包する概念としての「知識」を定義し、組織における知識創造プロセスを、暗黙知と形式知の相互変換の「SECIモデル」として体系的に提示した。同書は、企業経営における知識の重要性を広く認識させ、特に暗黙知の概念を広く普及させた。本特集では、知識創造理論の最前線で活躍する研究者たちが、現代社会における知識の役割とは何か、日本経済がさらなる飛躍を遂げるために知識創造理論がどのような視点を提供できるのかなど、これからの企業経営と知識創造理論の未来について深く掘り下げる。主な執筆者:竹内弘高、田口茂、阿久津聡、武田悠作、國領二郎、テレサ・バンドテル、アン=クリスティン・ヴァイザー、ゲオルク・フォン・クロー。経営者インタビューは、内藤晴夫(エーザイ代表執行役CEO)、佐々木大輔(freee代表取締役CEO)、ビジネスケースは、堀場製作所、三井住友海上火災保険、PeopleTrees。 【目次情報】 [特集] 知識創造のフロンティア AI時代における人間らしさの価値 野中郁次郎の生き方(竹内弘高) エナクティヴで媒介的な経営(田口茂) 知識創造を駆動する実践知リーダーシップ(阿久津聡) スローガンから実践へ(武田悠作) 生成AI時代における「場」の再考(テレサ・バンドテル/アン=クリスティン・ヴァイザー/ゲオルク・フォン・クロー) 人工知能(AI)とビジネスアーキテクチャの進化(國領二郎) [連載] ビジネス・ケースの美味しい読み方 第5回(積田淳史) デジタル時代の組織戦略 第3回(清水たくみ) [産業変革の起業家たち] 「自分はどんな価値を生み出せるのか」を常に問い続ける 佐々木大輔(freee株式会社 代表取締役CEO) [ビジネス・ケース] 堀場製作所:マスフローコントローラによる半導体事業の躍進 三井住友海上火災保険:スキル型人事制度の挑戦 PeopleTrees:副業・兼業メンバーからなる組織はどう機能するのか [マネジメント・フォーラム] 知識創造活動を通じて会社を変える 内藤晴夫(エーザイ株式会社 代表執行役CEO)