新規事業の「実行」を加速する出島共創戦略

奈良 一弘、山下 由佳理

RelicPublishing ・ 2025年7月

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経営戦略
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概要

「いいアイデアなのに、なぜ動かせない?」その問いに、ついに終止符を打つ一冊。大企業の新規事業が「実行できない」を「実行できる」に変える、革新的メソッド「出島共創戦略」を初公開!停滞する日本企業に、再びイノベーションの火を灯す。 ◆まえがきに代えて──「やりたいのに、やれない」という、もどかしい現実 あなたの会社にも、眠ったままのアイデアはありませんか? 社会課題を解決し、未来を切り拓くはずだった素晴らしい構想が、なぜか一歩も動かない。数週間後には「いったん保留」となり、数ヶ月後には誰の口からも語られなくなる──。もし、こんな光景があなたの目にも浮かぶなら、それは決して「アイデアが悪かったから」でも「担当者にやる気がなかったから」でもありません。 その背景には、大企業に深く根ざした「動かしがたい現実」、すなわち新規事業の「実行」を阻む、目に見えないいくつもの壁が立ちはだかっているのです。 - 予算獲得の難しさ:既存事業には潤沢な資金が割り当てられる一方で、不確実性の高い新規事業予算は真っ先に削られます。 - 評価軸のミスマッチ:短期的な成果を重視する既存事業のKPIで、顧客ニーズ探索が中心の新規事業を評価しようとします。 - 重々しい稟議プロセス:未知の領域の新規事業はデータが不足しがちで、意思決定の遅れが致命傷となることがあります。 - レピュテーションリスクへの過度な懸念:新しい挑戦が企業イメージを損なうことへの過度な恐れが、大胆な挑戦を阻みます。 これこそが、いま多くの日本企業が直面している「実行不能の壁」。構想そのものが悪いわけではない。ただ、それを動かす「構造」がないのです。本書は、この閉塞感をどう打破し、眠れる構想を再び目覚めさせるか。その問いに対する、一つの答えを提示します。 ◆本書で得られること - あなたの会社の新規事業が「動かない」真の理由がわかります。 - 社内制約に縛られず、新規事業を爆速で立ち上げる方法が見つかります。 - 市場のリアルな反応を捉え、事業構想を高速で進化させる「実践知」が手に入ります。 - 事業の最適な「着地点」(出口戦略)を戦略的に設計する羅針盤が得られます。 - 単発の成功で終わらず、企業全体を「実行できる組織」に変革する道筋が見えてきます。 ◆本書の構成 - 第1章:問題提起 - 新規事業が直面する「承認」「推進」「出口」の3つの壁を詳述し、停滞の本質を明らかにします。 - 第2章:解決策提示 - 既存モデルの限界を指摘し、社内外の制約を超越する「出島共創スキーム」と、その本質、事業加速のメカニズムを解説します。 - 第3章:具体的アプローチ - 出島共創が有効なケース、役割分担、そして各壁を乗り越える実践事例を紹介します。 - 第4章:実行と学習 - 市場との対話による「高速学習」の実践を通じて、事業を磨き上げる具体的な方法論を解説します。 - 第5章:戦略的出口 - 育成した事業の「継続・拡大」または「停止・売却」といった多様な出口戦略と、最適な着地点を見極める評価の羅針盤を提示します。 - 第6章:組織変革 - 事業で得た実践知を企業内に定着させ、越境人材の育成を通じて「実行できる組織」への変革と未来の展望を論じます。 ◆書籍への推薦コメント 株式会社NTTドコモR&Dイノベーション本部 モバイルイノベーションテック部長 吉田直政 氏 出島共創スキーム『DUALii』は、新規事業の企画から実行、グロースまで、フルスタックでサポートしてくださいます。特に印象的だったのは、単なる機能提供に留まらず、私たちの事業ビジョンにRelicの皆様がパッションをもって深くアラインし、共に汗をかいてくださったことです。この共創体制こそが、数々の『できない』を『できる』に変え、挑戦を成功へと導く原動力であり、出島共創は大企業のイノベーションを加速させる強力なパートナーシップです。 ◆著者からのメッセージ 私たちは、数多くの素晴らしい新規事業のアイデアが、そのポテンシャルを発揮できないまま消えていくのを見てきました。 本書で提示する「出島共創スキーム」は、その問いに対する一つの解です。日本企業には、世界に誇る技術力、誠実なモノづくりへの情熱、そして優秀な人材が豊富に存在します。 にもかかわらず、新規事業という領域において、その資源を十分に活かしきれていない現状がある。このギャップを埋め、企業に変革をもたらし、社会全体が変化に対応できるようになること——それが、私たちの目指すところです。この一冊が、あなたの会社の「動かない構想」を再び動かし、新たな未来を切り拓くための一助となれば幸いです。