
概要
人・自然・文化の多様性を受けとめるコミュニケーション・インフラへ NTTは、これからの未来のコミュニケーション・インフラとして、超高速大容量通信ネットワーク基盤、IOWN(アイオン:Innovative Optical and Wireless Network)構想の2030年の実現に向けて、様々なパートナーとともに研究開発を進めています。 IOWNは完全自動運転や災害の未来予測などを通して持続可能な社会の実現をめざすものです。しかし、従来のように「より速く、より多く」を叶える技術だけでは、人類に真に幸福をもたらすとは限りません。「新しいテクノロジーで、どのような価値・未来を実現したいのか」が、今、問われています。 本書『パラコンシステント ・ワールド』は、次世代通信基盤IOWNを通じて、私たちが、どのような未来を願い、持続可能な社会を実現したいと考えるのか、その「ビジョン」と「パーパス」を伝える一冊です。 柱となるのは「パラコンシステント(同時並列)」、矛盾を受けとめることで多様性を育む考え方です。「自然と人間」「グローバルとローカル」「サイバーとフィジカル」「利己と利他」といった2つの価値を同時に両立できない「トレードオフ」の考え方から、複雑なものを複雑なまま受けとめる「パラコンシステント」へ。2つの価値のあいだの矛盾を包摂し、新たな価値を共創するコミュニケーション・インフラとしてのIOWNの基本的な考え方・理念を示します。 第I部の著者書き下ろしに続き、第II部では、パラコンシステントな世界を実現するために求められる思想とテクノロジーについて、文理を横断して思考を重ねる有識者、福岡伸一氏(生物学者)、山極壽一氏(人類学者)、出口康夫氏(哲学者)、坂村健氏(コンピュータ・アーキテクト)、伊藤亜紗氏(美学者)、渡邊淳司氏(NTTコミュニケーション科学基礎研究所・上席特別研究員)[掲載予定順]との対話を通して考えます。